今日の夕方5時ごろ、水鳥公園でハヤブサの狩りの様子が観察できました。
ハヤブサが狙ったのは、1羽のユリカモメです。
池の上空を飛んでいた1羽のユリカモメにハヤブサが狙いをつけ、何度も襲撃しました。ユリカモメは、水面に降りたりして何度も攻撃をかわしていました。しかし、ついに空中でハヤブサの爪につかまってしまいました。
幸い、ハヤブサの爪から脱出できたユリカモメは、ハヤブサから落ちるように水面に降りました。その際、オオタカの若鳥が乱入してきてユリカモメを襲いました。そこにハヤブサが戻ってきて、オオタカとの空中戦になり、ハヤブサはオオタカの追い出しに成功しました。
その後、ハヤブサは水面に降りたユリカモメに向かって何度も急降下し、ユリカモメは身を伏せてしのいでいました。そのとき、体の大きなセグロカモメが、ユリカモメをいたわるように接近。ハヤブサを威嚇して追い払う仕草を見せました。救世主登場か、と思われましたが、しばらくするとセグロカモメも去ってしまいました。
何十往復もユリカモメに急降下したハヤブサは、さすがに疲れたのか、近くの陸地に降りました。そして、一休みした後で再びユリカモメを襲いはじめました。
やがて、ユリカモメは消耗してきて動作が鈍くなり、ついにハヤブサに捕まってしまいました。 ハヤブサは、陸地にユリカモメを運び、羽をむしって食べ始めました。
ハヤブサは、ユリカモメを執拗に襲いました(おそらく15分間くらい)。どんどん追い詰められていくユリカモメの姿はとてもかわいそうでしたが、獲物を捕るのに必死なハヤブサの執念を見せつけられました。
なかなか見ることの出来ない、リアルな命のドラマでした。
追伸:
ハヤブサが狩りを行ったのは、マガンがねぐらにしている岸辺でした。ハヤブサが食事中にマガンの数百羽の群れがねぐら入りのため飛来したのですが、ハヤブサを嫌ったのか、降りずに西へ去ってしまいました。