2008年2月29日金曜日

コハクチョウの北帰行

昨日早朝、コハクチョウの北帰行を確認しました。米子水鳥公園からの北帰行には2種類あって、北東方向へ飛び去る場合と、真北へ飛び去る場合があります。前者は日本列島沿いに北上するもの、後者は日本海を縦断し、直接ロシアへ渡ると考えられています。


今回確認されたのは、北東方向。大きな声で鳴き交わしながら、きれいな編隊を組んで旅立っていきました。

そして、今朝水鳥公園のコハクチョウの数は、720羽。昨日が325羽でしたから、倍以上増えています。あれ?繁殖地に旅立ったはずでは??
 
実は、近年の米子水鳥公園は、3月上旬に最もコハクチョウの数が多くなります。他地域で越冬していたものが水鳥公園に集まってくるようです。つまり、今が最もコハクチョウの観察にお勧めの時期なのです。さあ、コハクチョウの北帰行を観に、早起きして水鳥公園へGO!
3月8日(土)7:00~8:30に、コハクチョウの北帰行観察会を催しますので、こちらも宜しくお願いいたします。

2008年2月27日水曜日

メジロガモ今日も健在

もうコハクチョウの北帰行が本格化してもよさそうな時期ですが、吹雪いたりやんだりの寒い一日です。今朝のコハクチョウの数は、8:30現在でおよそ320羽。おそらく、400羽くらいいたのではないかと思います。 
メジロガモ♀1羽は今日も健在でした。初認時は500m以上先にいましたが、日を追うごとにネイチャーセンターに近づいてきて、今日はネイチャーセンター正面の浅瀬にまで接近。だんだん観察しやすくなってきました。ケアシノスリ1羽も健在でした。

2008年2月25日月曜日

もうすぐ北帰行!米子水鳥公園にコハクチョウ300羽


2月も20日を過ぎると日が長くなり、コハクチョウが北帰行が近いのか、そわそわと鳴き声も騒がしくなります。


 ここ数年、この時期になるとコハクチョウが公園に集まってきます。

今年は寒いですが、春はもうすぐそこまで来ているようです。

2008年2月24日日曜日

「中海の環境を子どもと語る会」を開催

2008年2月23日に、米子水鳥公園視聴覚室で今年の彦名地区と中海国際交流基金財団が行った事業の報告会をしました。大人も子どもも発表する形式で、環境に関係する海外との交流や活動についての報告を行いました。


中海財団からは、昨年夏に行った日・中・韓子供湿地交流
http://nakaumi.blogspot.com/2007/07/blog-post_26.html
先週実施したKODOMOラムサールの参加報告
http://nakaumi.blogspot.com/2008/02/kodomo.html
毎年行っている彦名・水鳥ウォーキング大会などの報告をしました。
http://nakaumi.blogspot.com/2007/11/blog-post_04.html

多くの活動が、彦名地区でなされていることに未来を感じる会でした。

今朝の風景&メジロガモ

今朝も、昨日と同様、晴れたり吹雪いたりの天気。1月までは塒入りしているコハクチョウの数が100羽前後でしたが、2月に入ってから増加傾向となり、今朝は300羽以上いました。繁殖地へ旅立つ時に備えてスタンバイ中、といったところです。
 
22日に発見されたメジロガモ♀は、今朝も健在です。昨日、今日は、およそ100m前後の距離で観察できています。掲載している画像は、昨日撮影したものです。
大変地味なカモなので発見は難しいですが、ご興味がある方はお早めに水鳥公園にGO!

2008年2月22日金曜日

クロツラヘラサギ死亡

一部報道でご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、米子水鳥公園に長期滞在していたクロツラヘラサギ1羽が、2月11日に死亡しました。
 
11日の午後3時半ごろ、園内の浅瀬で採食していたクロツラヘラサギが、オオタカの若鳥に襲われました。クロツラヘラサギはオオタカに完全に押さえ込まれてしまい、生還は絶望的でした。
 
そこにケアシノスリが現れ、オオタカからクロツラヘラサギを横取りしました。しかし、まもなくケアシノスリはノスリに追い払われ、クロツラヘラサギは誰にも食べられず、その場に放置されてしまいました。
 
 
そのため、職員がクロツラヘラサギの死体を回収し、標本として保存することにしました。

死体は殆ど損傷が無く、あごの下あたりに左右一箇所ずつ穴が開いていただけです。オオタカは、一撃でクロツラヘラサギの急所に爪を立てて仕留めたようです。初確認からおよそ1年4ヶ月の間、中海・宍道湖に滞在し、多くの人々に親しまれていた個体だっただけに、大変残念です。
このクロツラヘラサギの関連記事
http://nakaumi.blogspot.com/2007/09/blog-post_6223.html
http://nakaumi.blogspot.com/2007/12/blog-post_5481.html
http://nakaumi.blogspot.com/2007/12/blog-post_15.html
http://nakaumi.blogspot.com/2008/01/blog-post_26.html

ヌートリアVSコブハクチョウ

本日、ネイチャーセンターの正面の浅瀬にコブハクチョウがやってきて、水辺の枯れ草を引き抜いては岸に投げる行動を始めました。どうやら、休憩用のベット?のようなものを作っているようです。
そこにやってきたのはヌートリア。ヌートリアは水辺の草を食べるのが目的です。同じ場所を巡って、ヨーロッパVS南米の外来種対決となりました。
 
序盤はコブハクチョウが翼を膨らませ、エイリアンのような「シャ~~!」と言う威嚇音をあげてヌートリアに詰め寄り、ヌートリアを追い払いました。ところが、ヌートリアはあくまでもマイペース。岸辺から草を引き抜いては水辺に運んでムシャムシャ。やがてコブハクチョウは根負けしてその場を明け渡しました。今回の外来種対決は、ヌートリアの勝ち。勝因は「ずぶとさ」か?

メジロガモ♀初確認!

本日、園内でメジロガモ♀を見つけました。過去にオスは3度記録がありますが、メスは初めてです。
オスと比べて色は暗めですが、全身暗赤褐色で頭頂部がとがり、嘴が鉛色、下尾筒が鮮やかな白色である点は、オスと共通です。虹彩が暗褐色なのがオスとの大きな違いです(オスは白)。

明日以降も姿が見られるか、注目ですね。

韓国から環境教育の視察団

今日は、韓国から環境教育の視察団の方(約30名)がいらっしゃいました。




現在、韓国でも多くのネイチャーセンターが建設されており、ハード面では日本のバブルもビックリのすごい施設が、あちこちに建設されるようになっているそうです。
しかし、運営やイベントなどのソフト事業はまだまだのところもあり、日本の施設を視察して勉強しているそうです。



公園の外側の、中海の自然に配慮した護岸を紹介。

午後の米子ソウル便で帰国されました。


2008年2月17日日曜日

世界湿地の日記念イベント開催!

2月2日の世界湿地の日を記念して、湿地の重要性を見直す記念企画を開催しました。テーマは、「色粘土で湿地の生き物を作ろう!」。

はじめに、湿地の生き物のカードを用いて、生き物同士のつながりについて考えました。

次に、観察ホールから湿地の生き物を観察。お気に入りの湿地の生き物を探します。今日はコハクチョウとオナガガモがいっぱい見られました。


  
 
 
お気に入りの湿地の生き物が見つかったら、粘土で製作開始。粘土に絵の具を混ぜてつくりました。
 
 
 
 
 

 
コハクチョウを製作中。
 
 
 
 
 
 
 

皆さんが好きな湿地の生き物達がたくさん完成しました。私達の宝物である湿地の大切さを見直すきっかけになったら幸いです。
 
 
 
 
 
過去の世界湿地の日イベントに関する記事はこちら。
http://nakaumi.blogspot.com/2008/02/blog-post_08.html

この冬一番の大雪!

今日はこの冬一番の大雪!園内の積雪はおよそ10cmです。ふだんは田んぼへ食事に出かけるコハクチョウ達も、今日は園内でお休みです。
 



 
  
マガンも大雪に困惑気味。7:18に一度飛び立ちましたが、しばらくすると舞い戻ってきました。それでもまた飛び立っていきました。雪の中でも強行採食?雪景色の中にいるマガンはなかなかきれいです。





オナガガモにも雪が積もっています。






水鳥公園の雪景色はなかなか見られません。雪景色の中のコハクチョウはとってもきれい!大雪の中お越しいただいたお客様にもとても喜ばれました。





ネイチャーセンターの玄関前にも、雪のハクチョウ?が出現。






園内には雪だるまも作られました。
はい、ポーズ!

2008年2月12日火曜日

韓国の湿地の友達との交流

 中海水鳥国際交流基金財団は、韓国の湿地で活動している子どもたちを招待して、昨日まで開催されたKODOMOラムサールに参加していただきました。
 その子どもたちが、韓国に帰国する前に地元米子の小学校を訪問しました。
 小学校では、交流会をしたり、給食を一緒に食べたりしました。
 日韓の子どもたちは、十分くらいで仲良くなりました。子どもたちの交流に通訳は必要ないようです。


韓国チームは、
米子ソウル便で無事に戻られました。


お別れの様子

 

今回、韓国から来た子どもたちは、今年ラムサール締約国会議(cop10)のあるチャンウォン市の牛浦と、韓国における中海干拓ともいわれるシファ干拓のシファ湖から来ていただきました。

2008年2月11日月曜日

KODOMOラムサール中海・宍道湖全国交流会を実施しました

2008年2月9日~11日まで
島根県松江市でKODOMOラムサール中海・宍道湖全国交流会が実施されました。

日本海新聞
http://www.nnn.co.jp/news/080210/20080210009.html
山陰中央新聞
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=499977006
毎日新聞
http://mainichi.jp/area/shimane/news/20080210ddlk32040148000c.html

この企画で、私たち中海水鳥国際交流基金財団は、
①この交流会に韓国から9名の子どもと引率者を招待
②10日午前中の中海見学コース担当
③鳥取県の子どもたちの参加・発表をコーディネート
④11日朝に嫁ヶ島、宍道湖の散策の案内
 という4つの役割を担当しました。

島根県・鳥取県という大きな組織や小さなNGO団体などが共同で行ったこのイベントは、 大変なことも多かったですが、
子どもたちが

KODOMOメッセージ
「命の源みんなの湿地(タカラ)
~僕らがつなげる命の輪」


という素晴らしいメッセージを作ってくれたことが何よりでした。

このメッセージは、島根・鳥取両県知事に披露されました。そして
2008年10月のラムサール条約締約国会議で発表される予定です。








島根,鳥取両県知事と子供たちの対話(KODOMOラムーサル)

関連ブログ
http://mainichi.jp/area/shimane/news/20080210ddlk32040148000c.html

今日の鳥模様

連休最終日の今日は、すばらしい晴天。
いつもは安来の田んぼへ食事に出かけるコハクチョウ達も、出かけずにお休みしています。ご覧のとおり、カモもハクチョウもいっぱいいます。
 
 
 
 
今朝は160羽のコハクチョウがいました。昨日は120羽だったので、少しずつ増えてきています。そろそろ北極圏へ旅立つ準備を始めているのでしょうか。もうそろそろ北帰行が始まる時期となりました。
 
朝からたくさんのお客様がコハクチョウを観にいらっしゃっております。雪化粧をした大山を背景に、水面を泳ぐコハクチョウの姿はとてもきれいです。

2008年2月9日土曜日

今日の水鳥公園の鳥模様&お勧めイベント

今朝はうす曇。コハクチョウは110羽、マガンが約700羽いました。マガンは7:19に安来へ出発。コハクチョウは9時過ぎから少しずつ飛び立ちはじめました。
 
 
 
 
 
 午前中の初めまでは、ネイチャーセンターの正面にコハクチョウが集まって一休みしています。そして、おなかがすき次第、池の中央に移動して風を読み、風上に向かって飛び立っていきます。
 
 
 
 
 
 
 
 
米子水鳥公園で最もお勧めの光景が、コハクチョウの飛び立ちです。今月下旬ごろからコハクチョウたちは繁殖地へと旅立ち始めます。是非早起きして、水鳥公園でコハクチョウの飛び立ちをご覧頂きたいと思います。
 
今日の午後は、自然観察会「オナガガモのプロポーズ大作戦!」を開催します。お嫁さん探しに一生懸命なオナガガモのオスをご一緒に観察しませんか?
開催時間は13:30~15:00、水鳥公園ネイチャーセンター集合です。

2008年2月8日金曜日

世界湿地の日(2008)

 2008年度の世界湿地の日は「Healthy Wetlands, Healthy People(健全な湿地、健全な人々)」です。
環境省の2月1日の発表もご覧ください。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=9297

過去の米子水鳥公園の世界湿地の日(WWD)
http://nakaumi.blogspot.com/2007/05/blog-post_23.html

2008年2月7日木曜日

ワイズユース/湿地のワイズユースについて考える/に参加してきました。

 中海水鳥国際交流基金財団では、ラムサール条約における
ワイズユースへの取り組みにも協力しています。今回は、
日本国際湿地連合の開催する「湿地のワイズユースについて考える」に参加してきました
http://wi-japan.org/picture/Wu.sympo.pdf











日本国内もとより、海外のワイズユースの在り方について討議がなされました。
成果は、今年韓国であるラムサール条約締約国会議で報告されるそうです。

木の椅子に座布団を設置しました

本日、ネイチャーセンターの椅子に、座布団を設置しました。
寒い中、水鳥公園までお越しいただいたお客様が、木の椅子にお掛けになる際に冷たく感じないための対策です。
現在、15脚の椅子に座布団を設置しております。
より快適に野鳥観察をお楽しみいただければ幸いです。

2008年2月6日水曜日

今日の鳥模様

今日は雪やみぞれが降ったりやんだりの寒い一日でした。
園内の倉庫をよく見ると、スズメたちが身を寄せ合って、倉庫の軒下で吹雪が止むのを待っていました。
その数79羽。まさに、スズメのお宿です。
 
 
 
 
吹雪が去るのを待っているスズメたち。まんまるに膨らんでいてかわいいですね。
 
 
 
 
 
 
 
このスズメたちは、吹雪が止むとすぐに軒下から出てきて、どこかへ飛び去りました。

キッズコーナーが新しくなりました!

本日から、ネイチャーセンターのキッズコーナーが新しくなりました。
柔らかなウレタンクッションに囲まれて、
たくさんの鳥の絵本や、鳥のぬいぐるみで遊ぶことができます。

小さなお子様をお連れのお客さまに是非、ご利用いただきたいと思います。

2008年2月3日日曜日

第13回絵画コンクール展示作業が終了!

 今日、毎年の恒例となっております米子水鳥公園絵画コンクールの展示作業を行いました。今年は、延べ11人のボランティアが応援に駆けつけてくださり、無事作業が終了しました。作業は閉館後も続きました。

 市民による水鳥公園の設置運動から始まったこの絵画コンクールは、公園設置後、財団が主催になってからでも、すでに13年が経ちました。今も変わらず市民によって支えられています。水鳥公園を支えてくださっているたくさんのボランティアさんに心から感謝です!

 今年は200点近い応募があり、大変な力作ぞろいです。http://nakaumi.blogspot.com/2008/01/10.html
6日から今月いっぱいまで作品を展示しておりますので、是非ご覧ください。

企業ボランティアの早朝野鳥観察会

今日は、8:00~9:00に早朝野鳥観察会を開催しました。
今日の参加者は、特別な人たちで、
毎年秋に数百人規模で園内の草むしりをしてくださっている
米子地区環境問題を考える企業懇話会http://www.kigyoukonwakai.com/
 ボランティアの皆様です。
毎年行われている大規模な草むしり作業の成果http://nakaumi.blogspot.com/2007/09/blog-post_23.html
を、 直接、観ていただきました。
 

コハクチョウやカモたちが休んでいる場所は、
池の岸辺や島ばかりです。
これは草が茂っていて天敵の接近http://nakaumi.blogspot.com/2007/12/blog-post_01.html
が見つけにくい場所では、水鳥たちが安心して休めないからです。
この開けた岸辺は、ボランティアの皆さんの草むしりによって作り出され、そこをめざしてコハクチョウが北極圏のツンドラから飛来しているのです。



ご覧の通り、鳥達は、ボランティアの皆様の活躍をきちんと評価してくれています。
この観察会で、皆さんの努力が少しでも報われれば幸いです。

2008年2月2日土曜日

冬でもメダカとりができます?


子供は、風の子といいますが、
寒風吹きすさむなか、地元の子供たちが
米子水鳥公園にメダカとりがしたいとやってきました。
それでも、メダカ池をたもで探ると
 意外にもスジエビやらメダカなどが捕れました。
冬の生き物たちも、寒い冬を乗り越えるために
必死に頑張っているのですね。

今朝の風景

今朝の水鳥公園の風景です。
曇っていますが、雲が高くて空気が澄んでいるので、
大山がとてもきれいに見えています。





コハクチョウ達もまだ田んぼへお出かけしておらず、
岸辺で休んでいるもの、水草を探しているもの、
羽繕いをしているもの、様々です。

米子水鳥公園のベストコンディションは、「曇りのち晴れ」です。
午前中は太陽が正面にあるので逆光となりますが、
午後は順光になり、遠くの鳥もよく見えます。